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立ち読みコーナー『監督官がやってくる!』

『監督官がやってくる!』
小さな会社の労基署調査対策(増補改訂版)
福田秀樹・著(福田式賃金管理事務所所長)/日労研・刊
監督官がやってくる!

労使トラブルを回避する労務管理ノウハウなどが満載!この本の第1章、第2章をお読みいただくことができます。

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まえがきより

 会社の経営者・労務担当者にとって、「税務署」と「労働基準監督署」は他の役所に比べてとくに「怖い」イメージがあるようです。税務調査は、売上の計上モレがないか、経費の過剰計上はないか、などに目を光らせます。毎年、決算後に申告しているので、その内容について調査を受けるわけですから、イメージはしやすいでしょう。

 それに対して、労働基準監督署の調査となると、どうでしょう。なんとなく嫌なイメージをもってはいても、具体的にどのように調べられるのか、また問題があったらどうなるのかなど、よく理解していない方も多いのではないでしょうか。社員と何かもめごとをおこすと、「そんなことしたら労働基準監督署に訴えられるぞ」といった話をときどき聞きますが、訴えられたらどうなるかについて、起承転結を答えられる人は実は少ないのではないかと思います。 続きはこちらから・・・

目次

<第1章>小さな会社の労務トラブルの「いま」

<第2章>労働基準監督署の調査から措置の流れ

<第3章>調査の最重要課題(1)小さな会社のサービス残業対策
  • 三つの観点から考える対策
  • サービス残業対策その1
    「基準内賃金」と「基準外賃金」をしっかり区分しよう
  • サービス残業対策その2
    月間平均所定労働時間を就業規則に明確にしよう
  • サービス残業対策その3
    「変形労働時間制」を選択する
  • 「みなし労働時間制」は中小企業には不向き?
  • サービス残業対策その4
    時間外労働とは何かを認識しよう
  • 具体例で考えるサービス残業対策
  • 固定残業手当の運用は細心の注意で
  • 労働基準法改正と割増賃金率のアップ
  • "名ばかり管理職"問題への対応
  • 固定残業手当が「なじむ職種」と「なじまない職種」がある
  • 年次有給休暇の取扱いはどうするか

<第4章>調査の最重要課題(2)小さな会社の長時間労働(過重労働)対策
  • 「36(サブロク)協定」を締結・提出しよう
  • 安全配慮義務を果たそう
  • 小さな会社は安全配慮義務をどのように果たせばよいか?
  • 対策その1 「45・80・100」という数字を覚えよう
  • 対策その2 健康診断を実施して結果を管理する
  • 対策その3 ホワイトカラーにも安全衛生教育を実施する
  • 対策その4 労働時間を管理して要注意人物をチェックする
  • 対策その5 安全衛生管理体制を整備しよう

<第5章>「労働基準監督署以外」の労働者の"駆け込み寺"
  • 労働基準監督署は"労働問題の何でも屋"ではない
  • 労働基準監督署と総合労働相談の2本建て
  • "労働基準監督署以外"の主な労使紛争解決手段・制度の概要と特徴
  • 「労働審判制度」によるサービス残業代請求が激増の予感

<第6章>これからは"各社各様の"労働契約が必要! 労使トラブルを避ける労働条件の不利益変更
  • これではダメだ!賃金カットに失敗した中小企業の事例
  • 各社各様の個別労働契約が必要となった!
  • 労働契約の基本ルール「労働契約法」
  • 賃金カットのパターン
    その1 労働者の合意に基づく賃金カット
    その2 懲戒処分としての賃金カット
    その3 配置転換に伴う賃金カット
    その4 降格に伴う賃金カット
    その5 就業規則の減額規定又は査定条項に基づく賃金カット
    その6 就業規則の変更による賃金カット
  • 労使トラブルを回避するためにまず検討すべきこと
  • 経済縮小・賃金減額時代の労務管理のツボ
  • 労務管理の五つの要諦
  • 労務管理の予定その①上ることもあれば、下ることもある契約(賃金規程)にしておく
  • 労務管理の要諦その②サービス残業の法的ガードを"一段と"強化する
  • 労務管理の要諦その③従業員にしっかりとした説明と情報開示を行う
  • 労務管理の要諦その④変更時には「時間の猶予」と「プロセス」を重視する
  • 労務管理の要諦その⑤日常の「見逃し三振」を避ける

小さな会社の就業規則(賃金規定)モデル

あとがき フェアで強い会社作りをめざして


著者紹介

福田秀樹

福田秀樹(ふくだ ひでき)

労務コンサルタント/社会保険労務士
福田式賃金管理事務所 株式会社福田式経営研究所 所長
同志社大学経済学部卒業後、ソフトウェア会社等を経て平成12年、京都にて開業登録。北見式賃金研究所・北見昌朗氏が主宰する北見塾第一期生。関西を中心として、オーナー中堅・中小企業を対象に労務コンサルタントとして活躍。その指導は時代を先取りし、具体性・即効性・実現可能性を重視したもので、“社長の労務顧問”として絶大な信頼を得ている。上場企業、金融機関、業界団体等で年間講演数40回以上を誇る新進気鋭の社会保険労務士。昭和47年大阪府生まれ。

(連絡先)
〒604-8181
京都市中京区間之町通御池下ル綿屋町520-1京ビル2号館4階
TEL:075-257-5444
HP:http://www.fukudasiki.com/
(「福田式」と検索して下さい)