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業務上災害で「うつ病」発症

JR職員自殺:労災認める裁決 労基署決定取り消し--審査会 /山形

 JR東日本社員だった男性(当時51歳)がうつ病になって09年2月に自殺したのは上司のいじめが原因とする労災認定の請求について、国の労働保険審査会が庄内労働基準監督署(鶴岡市)の決定を取り消し、労災を認める裁決を行ったことが17日、分かった。山形労働局によると、裁決は昨年11月25日付。
 男性の妻の弁護士によると、男性は07年10月からJR東日本新潟支社酒田運輸区副区長として勤務したが、区長から「役立たずだ。もう後釜がいる」などと言われ、上司である地位を利用したいじめを受けたとされる。
 男性の妻が09年10月、遺族補償年金などの支給を庄内労働基準監督署に請求したが、支給は認められず、10年12月、労働保険審査会に再審査を請求していた。11年6月には、山形地裁に庄内労基署の決定の取り消しを求める行政訴訟を起こしていた。【安藤龍朗】

[毎日新聞社 2012年1月18日(水)]

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