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残業代稼ぎに励む公務員

滋賀大 賃金不払い疑い 職員残業代や休日出勤費 彦根労基署が是正勧告
=滋賀

 滋賀大(彦根市馬場)が事務職員の残業代や休日出勤の賃金を正確に支払っていない疑いがあるとして、彦根労働基準監督署から是正勧告などを受けていたことが分かった。これを受け、大学側は事務職員約100人の勤務実態を調査しており、6月27日までに結果を同署に報告、未払いがあれば不足分を支払う方針。
 同大学によると、同監督署が4月27日に立ち入り調査した際、今年1月1日から4月26日までの超過勤務申請・命令簿や賃金台帳などを調査。事務室の鍵の授受簿と超過勤務記録の時間に食い違いがあることなどから、労働時間を調査し、賃金不払いがあれば支払うよう求めた。
 大学は、計13の課や室、センターの責任者に、職員の実際の勤務時間を調べるよう指示。現在までに約20人の修正があり、中には労使協定の1人当たりの残業時間の上限である月45時間を超える51時間の例などがあるという。
 同大学の吉川浩・人事室長は「労基署の調査まではサービス残業はないと認識していたが、勤務記録と退出時間などの実態を調べると若干の違いが見られる。労基署には期日までに回答し、残業代に未払いがあれば支払う」と話している。

[読売新聞社 2010年5月29日(土)]

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