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虚偽報告をしたために書類送検

化学工場、同じ日に爆発事故続発 「恥さらす」2回目報告せず=愛知

 ◆容疑で書類送検
 名古屋西労働基準監督署は17日、工場内での爆発事故を報告しなかったとして名古屋市西区鳥見町、シンク化学工業と同社の男性代表取締役(70)を労働安全衛生法違反(虚偽報告)の疑いで名古屋地検に書類送検した。
 発表によると、今年4月11日午後2時頃と同5時頃、北名古屋市の同社西春工場で、ウレタン系接着剤の製造中、容器内で爆発が起こり、スレート屋根の一部が損壊する事故が発生したが、男性は同署に対して、最初の爆発事故だけを記載した虚偽の事故報告書を提出した疑い。2回の爆発で、男性従業員2人がやけどや骨折などの重軽傷を負った。
 同署への匿名の通報で虚偽報告が発覚。男性は「1回目の爆発の後、容器に残っていた材料で少しでも製品化できると考えて製造を再開したら再び爆発した。同じ日に同じ設備で2回も事故を起こし、恥をさらすことになるので報告できなかった」などと供述しているという。

[読売新聞社 2011年11月18日(金)]

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