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残業代稼ぎに励む公務員

香川大 サービス残業 8人198万円分、是正勧告 高松労基署=香川

 香川大学が工学部(高松市林町)の事務職員にサービス残業をさせていたとして、高松労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。同労基署の立ち入り調査を受けて、大学が職員24人の2009年2月から今年3月の残業について調べたところ、8人から計約198万円分が未払いになっているとの申し出があり、4月15日に全額追加支給したという。
 同大学によると、各職員の未払いだった時間は約288~22時間分で、金額は約85万~3万円という。
 同大学では各キャンパスごとに労使協定を結んでおり、工学部は、職員の時間外労働を月45時間以内とする労使協定を結んでいたという。しかし、1月に完成した総合研究棟の整備で業務量が増え、超過分の一部などが未払いとなっていた。ほかの三つのキャンパスで同様の未払いはないという。
 大学本部がある幸町キャンパス(高松市幸町)と、病院がある医学部(三木町)は時間外労働を最大80時間とする延長条項を結んでおり、農学部(同町)、工学部でも同様の条項を締結し、4月から運用しているという。

[読売新聞社 2011年6月8日(水)]

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